開催期間:2024 3/20(水)~3/25(月)
場所:アートギャラリー北野 1F
2024年最初の個展は京都から。今回で5回目の“アートギャラリー北野”。個展を開催したことのある作家/アーティストには永遠の課題である集客力。こちらのギャラリーは大通りに面していて、常に人の往来がある素晴らしい立地。もし、見込んだ集客がなければ、それはウィンドウを生かしきれていなかったり、告知不足が招く実力不足と言ってもいい。自分で言っておきながら、今回はその課題が自分自身に重くのしかかった。
今回の京都個展のウィンドウディスプレイは、いつもの感じをベースとしながらも、少し乱雑に本を転がしてみた。道ゆく人の無意識の中に注意を引く小さなフックを仕掛けるために。
会期の6日間、もれなく雨だった。何なら1〜2日目は季節外れの雪に見舞われた。そう言った天候の中、傘を閉じ、わざわざお店に入ってきてもらうのはなかなか難しい。とはいえ、天候を言い訳にできる職種ではないので、今後の大きな課題となった。
会場に足を踏み入れれば世界は一変する。作品を最大限に活かす手作りの本型の額に、ひとつひとつ作品をセットし、等間隔に綺麗に並べた。興味のあるお客様は、じっくり一つ一つ目を凝らして見てくださった。
課題としてはボリューム過多になってしまったこと。キャプションも多く、情報量が多すぎたかもしれない。次回はもうちょっと見やすくしようと思う。
今回、初めて個展に来てくれた人も多かった。数年間SNSを追ってくれていて、ようやく念願叶って実物をご覧いただいた方もいた。心の底から嬉しかったし、これからもそういう人を増やしていかなければ、作家としてどんどん痩せていってしまうと再認識した。
天候が優れなかった京都個展。課題は山ほど残った。もっと多くの人に来てもらう努力も、道ゆく人に入ってきてもらう努力もしなくてはならないと強く思った6日間だった。
個展期間中ずっと悪天候だったのは今までなかったかもしれない。そんな中で来てくださった皆様には、本当に感謝している。「行った甲斐があった。」そう思ってもらう為に、もっともっと磨いていかなければいけない。来ることが出来なかった人には「やっぱり行けばよかった。」そう強く思ってもらう為に。
次回の京都個展は9月。今回持ち帰った宿題をきちんとやり遂げてきます。9月にまたお会いしましょう。