#25-博多202412 終


開催期間:2024 12/16(月)~12/22(日)

場所:ギャラリー風(博多)

 九州で初個展でした。SNSやオンラインストアでのお客様から10年以上前から切望されてた九州での個展。会場に選んだのは「ギャラリー風」。実は10年くらい前に下見に来ていて、そのときに「初個展をやるならここだな」と決めていました。本当は1階全てを使用したかったのですが、オーナーの勧めもあり、半分を使用しての個展となりました。

 「ギャラリー風」のある博多天神の新天町商店街は地元の商店街といった様相で、どんな時でも通行人がそれなりにいる。—初めて個展をする土地/場所だから、通行人は沢山いた方がいい—そんな皮算用は自分のアートとの親和性があるのかどうかはさておき、多くの人に自分のガラスアートを見てもらうことができました。

 東京/京都でやる個展会場の半分のスペースということもあって、ずっと頭を悩ませていたのは—作品をどう飾るか—だ。一つ一つ額装すると、窮屈に壁に並べることになるので、複数個を同時に飾ることができる額を急遽拵えることで、なんとかいつものような間隔/感覚で作品を飾ることができました。

初めての土地/場所で個展をしたことで、個展をやり始めた頃のような新鮮な気持ちが奥底から蘇ってきました。きっといつの間にか奥にしまっていた感情なのでしょう。「作品を見てどう思うだろう?」「買って頂けるだろうか?」などだ。幸いなことにいつもやる会場では、初めて目にする人や、通りすがりの人は少なく、多くが私の作品を知っている人ばかりなので、初めての土地/場所で個展をすることで、そのような感情が湧き上がったのだと思います。

それこそ10数年ぶりのお客様や、数年間待っていてくれたお客様、遠くから来てくださった方、本当にありがたかったです。実はスケジュール的にも会場のサイズ的にも時期的にも、ちょっと迷った個展でした。そして個人的なことを言えば、体調を崩してしまい(他人に感染るようなものではなく、胃腸の不調)、1週間まあまあ辛かったけど、来てくれた皆さんの感想やリアクションに救われた6日間でした。

「一期一会」って素敵な言葉ですよね。その出会いに感謝して、これからも作品作りを頑張ります。作品がどれも一点ものであるのと同じように、個展での出会いや、人との出会いもその「ひととき」(つまり一生でその瞬間だけ)のことかもしれません。これからも唯一無二の作品を作り出し、その作品との唯一のご縁を紡ぐために全力を尽くしていこうと思っています。

個展に来てくださった皆様、本当にありがとう!心から感謝しています。