#15-京都202303 終


開催期間:2023 3/22(水)~3/27(月)
場所:アートギャラリー北野 1F

 

 3月20日京都駅に着いた。駅に着いた瞬間の感想は「人が多い」だ。コロナですっかり“人の少ない京都”に慣れてしまった私は、少しの驚きと喜びを同時に感じた。ギャラリー周辺は三条駅すぐ近く&三条通沿いとあって超一等地だ。1年前は空き店舗がちらほらと目に入ったが1年後はどうだろうか?と思い、周辺を散歩してみた。観光客など人の多さが目立つだけに、空き店舗がコントラストとしてよく目立つ。そう、空き店舗はそのまま、いや増えているかもしれないのだ。渡航制限が解けて、以前の京都が戻れば傷も癒えていくと思う、いやそうでなければならない場所だと思う。やや複雑な心持ちでスタートした京都個展だ。

 前述したように、人は多いが実際個展に入ってきてくれるだろうか?という不安を抱えていた訳だが、心配はいらなかったようだ。海外渡航者も国内旅行者も街をぶらぶらしていた地元の方も、興味を持って入ってきてくれた。私のアートの場合、作品がとても小さいので、通りすがりの人をキャッチし、ギャラリー内に誘うのはかなり難しい。これはこれまでもこれからも永遠のテーマではあるけれど、少しの光が見えてきた感はある。

 コロナが落ち着いて、皆が元気を取り戻しつつある昨今。この3年ほどは自分を含め多くの人が自問自答した期間だと思う。行動制限、不要不急というパワーワードに振り回され、衣食住の芯の部分にしか消費しないようなムードが蔓延していた中、アートとしての役割、ファッションの醍醐味が薄れたのは間違い無いと思う。人々の暮らしに癒しや感動、華やかさは絶対必要だ。

 今年は京都の個展を2回入れていた…正解だった。半年後の9月、完全に元気を取り戻すであろう京都を見ることができる。また新しい魅せ方も考えているので、それをお披露目できるだろうと思う。楽しみにしていて欲しいし、何より自分自身が一番楽しみにしている。

 京都個展2023春 お越しいただきました皆様、ありがとうございました。また秋にお会いしましょう。