開催期間:2025 4/9(水)~4/14(月)
場所:アートギャラリー北野 1F
2025年の初個展は京都から。例年は3月でしたが「年度末は忙しい」というお客様の声や、京都の桜の開花時期と丸かぶりだったこともあり、今年は4月開催にしました。しかしながら桜の開花時期が遅れ、4月の1〜2週が1番の見頃となり、懸念していた桜目当ての観光客で溢れる京都でした。想定外でしたが、せっかくなので桜満開の京都を堪能しました。



最近の個展では、研究室や考古学者の書斎部屋をイメージしたディスプレイを作り出しています。道ゆく人に興味を持ってもらえるものの、ギャラリーに入ってきてもらう工夫が今回も足りませんでした。ウィンドウに直接POPを貼るなど工夫をしてみましたが、思ったほどの効果は得られず。何が適しているのかを試しながら、答えを出していきたい。
前回は寝かして展示した、大きな本型のディスプレイ。今回は通りすがりの方にも見やすいように立てかけました。とはいえ、作品が2センチほどなので、近くまで来て覗き込まないと見えません。「遠くからでも目を引く、無意識でも気を引く、アイキャッチを置く必要がある」と改めて感じました。
会場内の壁には等間隔に本型の額を設置。初めて見た人は、本も全て手作りであることにびっくりしてくれました。
会場の真ん中に設置しているテーブルにはリングを主にディスプレイ。作品のボリュームや、飾り方など、ここは一から見直さなければいけません。
会場の奥に設置したアーカイブ(過去の作品)ゾーン。お求めやすい価格に設定しました。博物画風のカードは販売希望も多かったのですが、今回は非売品とさせていただきました。
いろいろと試行錯誤しながら7回目のアートギャラリー北野での個展。その時々で道ゆく人のマインドも変わるし、SNSの反応もその都度変わります。あまり結びつけたくはないけど、世間の停滞感や景気の悪さの煽りを受けやすいです。生活が苦しければ、アートにかける余裕はないし、将来に不安があれば貯蓄にまわすでしょう。しかしながらアートという存在は現在・未来を勇気づける、癒す存在であるから、停滞している時こそ必要な存在だと思っています。自分の作品が皆さんにとっての勇気づけ・癒しの存在になれるよう、これからも精進し続けなければいけない、と強く心に刻んだ個展でした。
忙しい中、遠いところお越しいただいた皆様、本当にありがとうございます。僕の展示と作品が、皆さんにとって少しでも勇気、癒しになれば幸いです。
次回の京都個展は9月。しっかり準備して臨みます。またお目にかかりましょう。